仏教語なんでもコーナー
聞いたことのある仏教用語を解説していきます。
般若(はんにゃ)
「般若」とは「仏の智慧(ちえ)」を表す言葉です。しかし般若と聞くと、恐ろしい形相の鬼の面を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。このことばは、古代インド語のパーリ語「パンニャー」に由来している仏教用語です。この言葉の音に合わせて漢字を当て、般若と書くようになりました。
仏教では、私たちはみな仏の智慧を備えて生まれてくるのですが、生きていく上で生じる煩悩によって大切な智慧を忘れてしまいがちです。そのため、学問のように学ぶのではなく、「自分自身の中にある」と気づいていくものとされています。
御朱印
行事ご案内
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1月元日 … 初護摩
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1月7日まで … 初参り
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1月8日 … 初薬師
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2月3日 … 節分会
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4月24日 … お市忌(祥月命日)
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6月第2日曜日 … 寿薬師堂大祭
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8月9日 … 四万八千日観音参り
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11月第2日曜日 … 天台会、永代経
毎月8日は薬師如来縁日 護摩祈祷
ご祈祷のご案内(薬師堂)
身体健康・家内安全・交通安全・合格祈願・安産祈願・病気平癒・学業成就・良緣祈願・心願成就・厄払い等
ご回向のご案内(本堂)
先祖供養・年忌法要・一座回向・墓じまい納骨・永代経
交通のご案内
天台宗 寿薬師 自性院(ことぶきやくし じしょういん)
〒918-8004 福井県福井市西木田2丁目10番21号
TEL 0776-35-1775 / FAX 0776-35-0646
拝観時間 … 午前9時~午後5時
拝観料 … 無料
電車
福井鉄道 福武線・たけふ新行き「商工会議所前(木田四ツ辻)」下車
バス
京福バス 運動公園線(ベル先回り)「木田四ツ辻」下車
福井鉄道バス 清明線・福浦線「木田四ツ辻」下車
徒歩
JR福井駅より約20分
車
福井ICより約15分
概要
宗派 … 天台宗
本山 … 比叡山延曆寺
開創 … 奈良時代
開祖 … 清池院日乘上人
本尊 … 阿弥陀如来
諸堂 … 本堂、薬師堂、観音堂
墓碑 … お市の方碑、総墓、永代塚
本堂内陣
寿薬師堂内陣
薬師護摩祈祷
祈願護摩木
護摩焚き
毎月8日の薬師如来功徳日に護摩焚きをいたし、祈願護摩木の願主と願意を読み上げ、智火(仏の智恵清浄な炎)に焼べて所願成就のご祈祷をいたします。
薬壺石(やっこいし)
本尊寿薬師如来の左手の持っておられる薬の壺と、この薬壺石は五色の紐で結ばれています。
心身に不調のある方は、手でこの石をさすって、不調な部分にその手をすり込み、願をかける事三度、ご縁を結んでお帰り下さい。
回廊行(願掛け)と淡路島四十九薬師霊場お砂踏み
淡路島四十九薬師霊場巡礼は約五百年前に始まり、西国薬師霊場巡礼と共に厚く信仰されています。当山寿薬師堂では、回廊行と共に、淡路島四十九薬師霊場お砂踏みの功徳を受けることができます。
観音堂
四万八千日観音霊場(4万8千日分の功徳が頂けるという観音様の功徳日 毎年8月9日)
如意輪観音菩薩木像
福井城下西国三十三カ所観音霊場 第二十八番札所 成相寺
千手観音菩薩木像
福井復興慈母観音霊場 第二十三番札所 貨泉観音
そのほかの札所
越前新西国八十八カ所霊場第七十四番札所 神於山 薬師如来
石仏
六地蔵
不動明王
阿弥陀仏
沿革
当山は奈良時代、紫雲山佛光寺と称し、赤坂岡山に開創され、慶長10年(1605)現在の地に移転した。
この年は江戸幕府の2代征夷大将軍に徳川秀忠公が就任した年で、秀忠公の正室お江与の方の生母・お市の方の23回忌にも当たる。
福井城の初代藩主・松平(結城)秀康公は秀忠公の兄であり、当山移転の翌年には福井城が完成した。当地は、福井城下南の砦の地で、天正11年(1583)にお市の方が夫・柴田勝家公と共に自害して果てた北之庄城下でもあった。
そのため、お市の方の菩提を弔うべく現在の地に移り、お市の方の院号(「自性院」微妙浄法大姉)を賜り、如意輪山願應寺自性院と改称した。
以後、お市の方の菩提寺となる。
江戸時代初期、東叡山寛永寺が元和8年(1622)、秀忠公と天台宗の高僧・天海によって発願され、寛永2年(1625)に3代将軍家光公が建立した後は、その支院となる。当山の寺紋が徳川家と同じ三つ葉葵なのはそのためである。
また、東照宮別当職泉蔵院(現在の佐佳枝廼社)の縁故寺院でもある。
かつては、当山より比叡山延暦寺執行探題を務める大僧正を輩出した時代もあったが、江戸時代には二度の大火により全焼。また昭和時代には福井大空襲、その直後の福井大地震により多くの諸堂・仏像を焼失した。
さらには、農地解放・都市整備計画などでも境内地が減少し、昔日の面影はなくなった。それでも、昭和初期にはまだ身の丈を超える仏像や大小諸堂が残っていた。
現在の姿は、昭和55年(1980)の本堂再建から平成6年(1994)の薬師堂再建により境内地内の整備を完了したものによる。
柴田勝家公 返歌
夏の夜の 夢路はかなき 後の名を雲居にあげよ やまほととぎす
【現代語訳】
夏の夢のように
短く、はかない人生であった。
山ほととぎすよ
私の名が後世まで語り継がれるように
雲の上まで運んでほしい。
※雲の上まで飛べない「ほととぎす」に託しているのがなおさらむなしいとされています。
お市の方石碑
お市の方位牌
お市の方 辞世の句
さらぬだに 打ちぬる程も 夏の夜の夢路をさそう ほととぎすかな
【現代語訳】
そうではなくても
(=落城の憂き目に遭ったからというわけではなくても)
短い夏の夜に
死への旅立ちをせかす
ホトトギスですね
リンク集
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比叡山 延暦寺 https://www.hieizan.or.jp/
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東叡山 寛永寺 https://kaneiji.jp/